三浦半島二大霊場 大開帳奉修 秘仏を巡る路 ②

金剛山 浄楽寺



つづいて向かったのは浄土宗金剛山浄楽寺、鎌倉時代に
和田義盛が建立したと伝えられている寺で、本堂の裏にある
収蔵庫にはなんと、かの有名な仏師運慶作の阿弥陀三尊、
毘沙門天、不動明王の像が安置されている。





こちらの収蔵庫は開帳期間なので開いているが、
普段は閉まっている!
運慶による五体の仏像は、ふと見入ってしまうほど圧巻。


なぜこの場所に運慶の仏像があるのか?
それはどうやらこのお寺を建立した和田義盛とその夫人のために
造ったのだとか・・・


無量寺より出開帳していた秘仏の
薬師如来(薬師霊場第15番札所)も拝むことができ、
運慶の不動明王(不動霊場第20番札所)とあわせて
拝観することができた。


また、明治以降郵便局の創始者でもある前島密のお墓もある。

1円切手のおじいさんの肖像は何を隠そう前島密で、戦後から
登場した切手のひとつである。

前島密とはどのような人物であったのか?
調べてみると、なかなか凄い人でした。


【業績】

・漢文廃止の建議←国民に対し漢字教育の難しさを痛感し、国語調査委員として取り組む

・江戸遷都建言←これがなければ今の東京はなく、大阪が首都になっていたかも

・鉄道敷設の立案←前例ない中、建設費や営業収支の見積を作り、横浜~新橋間に鉄道開業

・新聞事業の育成←広く世間の出来事を伝える必要性があるとす

・日本通運の前身を創立←郵便輸送を中核

・日本郵船の前身となる海運政策

・郵便為替、貯金を開始

・訓盲院の創立←今の筑波大附属視覚特別支援学校の前身となる

・第一回勧業博覧会を上野で開催←その後の産業発達に大きな影響を齎す

・東京専門学校を創立←早稲田大学の前身となる

・電話の開始←東京と横浜市内が最初


などなど。。



運慶の仏像も見応えあるが、このように今の日本の礎となった
人物のお墓があるというのも知っておいて
損はないはずである!!!





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